前回はポリヴェーガル理論という、
生物の進化に沿った自律神経系の発達の理論について書きました。
そして、ポリヴェーガル理論によれば、
人間はポリヴェーガルな自律神経系の働きにより、
人間社会で意見の食い違いや、ちょっとした問題が起きたときには、
まず、
腹側迷走神経系を使って「私は敵ではないですよ」という友好の合図を出し、
「話し合い、交渉」することで事態を解決しようとし、
次に、
それがうまくいかず、危機に陥ったときには、交感神経系が優位となり、「戦うか逃げるか」の反応で事態を打開しようとします。
そして、それもうまくいかなった時には、背側迷走神経系が優位になり、
「声が出ない、体が動かない、頭の中が真っ白になる」といった「凍りつき」が起こる、
というところまで説明しました。
でも、凍りつくことがすぐには、有利な結果には結びつかないような気がしますね。