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職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、その1 休職、休息、負担軽減まで

「未熟型うつ」ではない職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのだろうか
もちろん人によってちがう、というのが絶対的な真実。
けれど、メンタル系産業医が出会う職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、少し考えてみる。

職場の「適応障害」は働きすぎであったりパワハラに遭ってなったり、困難な業務に当たって苦労してなったりする。
「適応障害」になる人は、そのきっかけに対して、「あの出来事がイケないんだ!」と最初から他責、他罰に捉えられていることは少ない。

逆に言うと、その出来事を責めることができない人、そうやって自分の感情の負担を減らすことが上手でない人が「適応障害」になりやすい。
「自責と他責、そして他罰」の項目で書いたように、他責や他罰の方が自然な心の働きであり、「うつ」にはならないための仕組みなのだと思う。
ともあれ、それが自分のせいだと思っても、そうでないと思っても、「うつ状態」であり仕事に支障が出ていることには違いはない。なので最初にするのは負担軽減。

休職するほどでなければ働きながら少し負担を軽減する事でも改善することはある。
負担軽減で良くなる人かどうかは、「自分が不調になったのは、そのきっかけのせいだ」と客観視できているかどうか、つまり他責に考えられているがどうか、が分かれ道なことが多いのではなかろうか。

自責的になってしまっている「適応障害」の人は、休職など”明確にもう休むしかない状況”を作ってあげる必要があることが多い。
休職が必要になる人は主治医の診断書が必要であるし、並行して薬物療法も利用することになる。

ひとまず今日はここまで。この項目続きます。