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紛らわしい職場の「うつ」 「躁うつ病」を疑うとき その1

気分障害のカテゴリのなかに「躁うつ病」というものがあります。
名前の通り、「うつ病」と似ていることも多いのですが、対応の方針ががらりと変わるので、見分けはとても大切です。
ところが、うつ状態から始まった場合には、症状だけでは区別がつかないことがあります。
困ったもんだ。

メンタル系産業医が「うつ」の従業員の「躁うつ病」を疑う時
ポイントを挙げてみます。

  • 怒りっぽい、不機嫌なうつ状態
  • 過去に寝ないでも頑張れたような時期があった、浪費しすぎたことがあった、やたらにいらいらと怒りっぽい時期があった
  • 寝すぎ、食べ過ぎ、といったあまり典型的でない症状が出ている
  • 若い
  • 適切な治療をされているのに、なかなかうつが良くならない

まとめていえば、あまり典型的な「うつ病」ではない時です。
医療の解説ではないので、これくらいに留めます。

「若い」って躁うつ病を疑うの!?
そうなんです。
医学的には「うつ病」は圧倒的に中高年の病気なんです。
なので、30代以下の方が、あきらかな「うつ状態」にあるときには、まず「適応障害」を疑います。
「未熟型うつ」も「適応障害」のひとつでした。
でもどうにも「適応障害」ではなくて、若さ以外は典型的な「うつ病」に見えるとき、精神科医は「躁うつ病」を疑います。

長くなってしまうので、今日はこのくらいで
続きます