「躁うつ病」と「うつ病」の一番わかりやすい違いは「躁状態」になるかならないか、です。
「躁状態」とは「うつ状態」の反対の状態ですが、「元気になって良いんじゃない?」と思いきや、本人よりも周囲の人には負担が大きくなることがあります。
「躁状態」の症状をいくつか上げると
- 活動的になりすぎる(短時間しか寝ないでも元気)
- 気分は発言がころころ変わる
- 気が大きくなる
- いらいらと怒りっぽくなる
といったところです。
元気だな、では済まないレベルになるのが「躁状態」です。
会社では
会社での状況としては、周囲に対しての無配慮な発言や思い付きでの大胆な行動で周囲が戸惑い、波乱が起きたり、本人が同僚を怒鳴りつけるなどのトラブルが起きます。
さらには性的逸脱や浪費なども起きることがあります。
多くの会社の就業規則には、「仕事に集中しましょう、他の人の仕事の妨げになってはいけません」というルールが明示されていると思いますが、それに触れるような状態です。
一歩手前の「軽躁状態」
実際には、躁状態になってしまう一歩手前の「軽躁状態」で「なんだかおかしいなー?」と思われていることが多いかもしれません。
診断が不確実だったりすると、軽うつと軽躁を繰り返して、なかなか良くならない、などということが起こります
緊急事態:ホンモノの躁状態
それほど多い事ではないですが、職場で本物の「躁状態」の方が出た場合、それは精神科病院への入院が必要な緊急事態です。
会社の同僚が対処できる範疇を越えています。
もし、同僚が人が変わったように怒鳴り散らし続けたり、異様に上機嫌で活発な時期が続いたら、「躁状態」という事態があると知っていると役に立つかもしれません。
特に、「うつ状態」だと思っていた方が、急に元気になってきたときは要注意です。
今日はここまで。続きます。