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紛らわしい職場の「うつ」 「躁うつ病」を疑ったら その3 「良くならないうつ」と躁うつ病の関係

職場の「うつ」の中には、

  • なかなか良くならない、繰り返す
  • 「うつ」だと思っていたらやたらに怒りっぽくなったりして対応に困惑する

といった非典型的な「うつ」のなかに、「躁うつ病」と診断される人がいる、ということを書いてきました。

「うつ病」から「躁うつ病」に診断が変更された。誤診なの?
診断が間違っていた、というか、最初のうちは同じように見える、ということです。
いきなり「躁うつ病」と診断できない場合は多くあります。
「後医は名医」という言葉もあります。後出しじゃんけんが強いのは当然、ということで。
もちろん、その診断にたどり着くかどうかにはその主治医の力量があることも否定はできませんが。

ブーム。。。
一方で、「躁うつ病」の診断は、かつての「うつ病」ブームの時と同じように製薬会社が仕掛けている疾病喧伝の影響が否定できません。
そうなんです、医者って「ぴゅあ」なので、製薬会社がもっともそうに「治らないうつには、躁うつ病がいっぱいいます!」とか説明するところっと信じちゃうんです。
なので、
本当は「適応障害」であったり、「未熟型うつ」であるがために「なかなか良くならない『うつ』」なのに、「躁うつ病」だ!と決めつけられてしまうことがしばしばあります。

薬が治療のメインではない「適応障害」や「未熟型うつ」を、薬が治療の主体である「躁うつ病」と見誤ると、いろいろ拗らせてしまいます。
嘆かわしい。

あっちとこっちの見立て違い
職場の「躁うつ病」には、

  • 「躁うつ病」だと診断できない、という見立て違い
  • 違うものを「躁うつ病」だと決めつける見立て違い

の両方が関係してきます。
なので、「よくならないうつ」に対応するためには「躁うつ病」を判別できる産業医が必要になってくる、と思うです

今日はここまで。もう少し続きます。