おおた産業メンタルラボ

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「うつ病」はどう良くなるのか その1

ちょっと「職場のー」から離れてしまいますが、
「うつ」のなかでも「うつ病」はどう良くなるのか、について書きます。

医学的に正しいことを書き連ねても面白くないのと、私は大家でも何でもないので、ただのメンタル系産業医が臨床的に考えていること、と思ってお読みください。

|重症度分け|
どう良くなるのか、を語るためには、まずは重症度分けをしないといけません。病気ですから。

「うつ病」は
軽症、中等症、重症、最重度
に分かれます。

|状態像から|
私の考える状態像での定義は、
・軽症のうつ病とは、
気分が沈むが、仕事はできている。睡眠も今一つだが取れている。食事もまあまあとれている。趣味はできるが、楽しめない。
仕事は一時的な負担軽減が必要。

・中等症のうつ病とは、
気分が沈む。仕事に明らかに支障が出ている。睡眠に障害が出ている。食欲も低下している。趣味は手につかない。
仕事は休職するべき。

・重症のうつ病とは、
気分が沈む、仕事はできない。睡眠不良。食欲はほとんどなく、体重が低下している。趣味などの楽しみ事はまったくやりたくない。
仕事は、当然即休職。

・最重症のうつ病とは、
うつ病性の妄想が出ている、希死念慮による自殺企図がある、食事摂取不良により脱水、栄養失調状態。
仕事どころではない。

妄想!?それってうつ病じゃないんじゃないの?と思うかもしれませんが、最重症のうつ病では妄想が出てくるのです。貧困妄想、罪業妄想、微少妄想、虚無妄想など。
精神医学的には気合いを入れるところですが、職場のメンタルヘルスからは脱線し過ぎなのでこの辺で。

どう良くなるのか、までたどり着けませんね。
今回はここまで。続きます。