おおた産業メンタルラボ

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「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その2

|自分の気づき|
前回は「発達障害に必要なのは工夫である」「工夫するためにまず必要なのは自分の特性に気づくこと」と書きました。
では、どうやったらその人が自分には発達障害の特性があるのだ、と気づいてもらえるのでしょう?
精神科に行けば、ぱっと検査をしてもらえて、そして精神科医から<あなたは発達障害です>と言ってもらえて、それで本人が「そうだったのかぁ!!」となってメデタシメデタシ!。。。
なんてことはありません。
 

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「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その1

世のトピックである「発達障害」、とりわけ「職場の発達障害」について、
私が精神科産業医として、発達障害を疑われる従業員に関わるときの基本姿勢について書いてみます。
 
|職場の発達障害に出会う時|
職場の発達障害、ということは、対象者は間違いなく成人です。
ほぼすべての方が、これまで発達障害と診断されてこなかった人です。
そして職場の発達障害、なのでほとんどの方が他の人と同じように仕事ができない、といったことをきっかけに産業医は出会います。
自分から困って支援を求めて産業医の下にくる方もいますが、間違いなくその上司も対応に困っています。
私が出会うのは、本人は困り感はさほどなく、上司だけがひどく困っている、という状況である場合も多いです。
 

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「うつ」の誤診、または過剰診断の害、それを伝えてしまうことの害 その3

|なぜ過剰診断されるのか| 
なぜ過剰診断がされがちなのでしょう?
重症にとっておいた方が安全策だから?
確かに病気の重症度、という医学的な物差しで測れば、
狭義の病気である「うつ病」の方が重症ではありましょうが、
病気の重症度とご本人の苦痛は比例するものではなく、「軽ければ良くなりやすい」というものでもありません。
 

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「うつ」の誤診、または過剰診断の害、それを伝えてしまうことの害 その2

|過少と過剰と|
誤診には過少診断と過剰診断とがあります
うつ病に関連するもので行けば、
「うつ病」を、「うつ病」ではない「うつ」、としてしまう誤診:過少診断
「うつ病」ではない「うつ」を、「うつ病」としてしまう誤診:過剰診断
となります。

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