宇宙世紀の言葉に「地球の重力に魂を縛られた者たち」という言葉がありまして。
かつては「ニュータイプになれない愚かなオールドタイプの人たちの事だなあ」と他人事に思っていたわけです。
でも、40をまわって中年になってみますと、いろいろなところにしがらみができ、自由気ままに振る舞うことはできなくなります。
「しがらみ」って「柵」って書くのですね。
そうか、私たちを囲っている柵なんですね。今日初めて知りました。
それはさておき、
私たちは仕事選びや就職先選び、転職を考えるときに、
自分のキャリアは何を目指していけばいいんだろう、と悩みます。
これからの働き方を考えるときにも悩みます。
ええ、悩んでます。
「不惑」で「四十にして惑わず」とは言いますが、あれも「そうありたいものだなぁ」ってないものねだりの言葉だそうですからね。
月: 2023年12月
「精神科医だから、イライラしたりしないでしょう?」と言われまして。 人が何考えているのかわからないことについて
精神科医だとイライラしたりしないでしょう?と言われました。
そりゃあ精神科医を美化しすぎでしょう、とは思う。
その方は「いらいらした時の対処方法が知りたい、イライラしないで済むにはどうしたらいいか」と。
<どんなときに?>と訊いたら、「車の運転中に他のドライバーに対していらいらする」と。
運転中は、ドライバーの攻撃性が出やすい状況です。
お互いの表情が見えず、でも相互の運転操作が周囲に脅威を与えやすいため、煽り運転であったり、ヒヤリとしたり、イライラしたりの状況が生まれます。
イライラさせられる一つのパターンは、やたらに急いでいるのか、煽ってきたり、急な追い越し、車線変更などをする車。
いったい何を考えてそんな振る舞いができるのか。
ホントに不思議になりますよね。
産業医の依頼が来たましたよ。からの<あのブドウはスッパイ>の話。その3
自分的には残念!な話の最終回です。
お困りの事例はおおかた把握できたように感じましたが、
肝心の取り組み本番はこれからです。
ほとんど面識のない、信頼関係のない方、(たぶん)メンタル課題の解決なんて興味もない方に、
<精神科産業医は泥臭く何をしていくのか>ということをわかったつもりになっていただき、
「めんどくさいことを言うやつだけど、任せて(→ここ大事)一緒にやってみるか」と思っていただかなくてはなりません。
提案書
―――――
事例1
支援の目標
会社人事労務担当者、上司の本人の対応への迷いが軽減されること。
その結果、本人に回復への道筋とそのために必要な行動を明示し、安心して回復してもらえること。
その結果、本人が回復して十分な労務提供がなさせるようになること。
産業医の依頼が来たましたよ。からの<あのブドウはスッパイ>な話。その2
自分的には残念!な話の続きです。
つらつらと、いまお困りの事例についてお話を伺ってみました。
まとめてみると次のようです。
事例1
本社スタッフ。「うつ」で休職中。数年前から休職を繰り返している。繁忙期になると調子を崩してしまう。これまでは数週間の休職を繰り返し、今回は約3か月の長期休職となっている。
期間としてはもうじき復職となる目安だが、十分に回復できているかどうか、人事スタッフとしては不安に思っている。
本件への対応を見直したい、という思いが今回の産業医依頼となったことのメインのきっかけ。
事例2
本社スタッフ。在職数年。不注意などにより、失敗が多い。経験年数に見合った十分な仕事ができていない。にもかかわらず本人に不出来の自覚がない様子で、成果の改善もない。
人事スタッフはADHDなどの発達特性による課題なのではないかと疑っている。
どうやら上司や周囲が困り、本人は困っていない状況。
人事「診断を付けてもらってー」
私の(ほとんど言えないけど)思った事
はい。メンタル対応で企業が困っちゃうパターンど真ん中ですねー