「子育てって具体的にどうしたらいいの?」と悩む親御さんは実に多い。
顧客企業の従業員さんであったり、であう患者さんであったり、自分の仲間であったり。
今回はペアトレ(ペアレントトレーニング)の本。
ペアトレとは
ペアトレとは、ペアレントトレーニングの略です。
発達障害の子どもへの対応法のひとつとして、
まず子どもの父母(ペアレント)が上手に子どもに対応できるようになること、
そして、子供に一番身近な父母が適切な対応ができることで自己効力感を持てるようになり、より子供に関わりたくなる、
そういった養育の好循環を生み出せるようになることがペアトレの目的です
発達障害ブームに紛れて、ペアトレの分野もトンデモ本から難解な本までいろいろな本が出ていますが、この本はホンモノ。
「マンガでわかるペアトレ: 育てにくい子をほめる・のばす!10のレッスン」
2020/7/17
らせんゆむ (著), 庄司敦子 (解説)
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マンガでわかるペアトレ: 育てにくい子をほめる・のばす!10のレッスンamzn.asia
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「ペアレントトレーニング(ペアトレ)では、親が先に肯定的な注目を与えることが重要です」と出版社HPにはあります。
ペアトレでは子どもの性格ではなく”行動”に注目します。そして、”肯定的な注目”とは、ほめることです。
「子どもの好ましい行動についてほめること」
それがペアトレの原点でありすべてだと思います。
そして発達障害特性を持つ子どもへの対応は、どんな子どもに対しても利用することができます。これぞユニバーサル。
なんで親は悩ましいのか
発達障害やそれに類する特性により育てにくさがある子供が増えているのかどうか、
それはちょっと私ごときで分かりませんが、
自分の子供に対する対応、
子育ての仕方について悩む親御さんは増えていると感じます
それは核家族化の影響であったり、
子供の絶対数が減ったことによってモデルケースが少なくなったこと、
インターネットの普及した情報社会となり、検索すれば答えらしきものが出てくるような世界となったこと、
正しい子育てが存在するようなファンタジーが生まれてきたこと
そんないくつもの要因が影響して出てきたことだと思います
絶対的な正解はないけれども、自分の中で正しい選択
それを探して自分で作っていかなくてはいけないというのが、今の親のつらさなんだと思います
私自身もそんな中で悩み迷う親の一人です
ともあれ、そんな中で何か自分の中で役に立つもの探していく。そんな方におすすめしたい本です。
ちょっとだけ専門家っぽく
学術的な側面から言うと、ペアトレは行動療法=応用行動分析=ABAに基づいた介入方法、ということになります。
理論的な裏付けがあり、研究され、実証されているものである、ということだけ理解いただければよいです。
出版社からの自薦文
\こんなご家庭におすすめします/
ほめて育てたいけれど、結局叱ることばかりで落ち込んでしまう
家庭内の言い争いに疲れ果てている
子どもに発達障害があり、通常のしつけ方では上手くいかないと感じている
「子どもが自尊感情を育めないのではないか」と心配している方
親子の関係は一方通行ではなく相互に影響し合うものです。
子どもにネガティブに接すれば反抗が返ってきますし、子どもの反応によって親は子どもをほめたり叱ったりします。
ペアレントトレーニング(ペアトレ)では、子どもからよい反応を得たいと思ったら、親が先に肯定的な注目を与えることが重要だと考えます。
実際にペアトレを受講し実践してきた著者が送る、笑いありためになることいっぱいの実録マンガ!
どんな療育が子どもや保護者にあっているか、考えるきっかけにもなります。
目次
レッスン1 子どもの行動を3種類に分けてみよう!
レッスン2 好ましい行動を増やそう!
レッスン3 好ましくない行動を減らそう!①
レッスン4 好ましくない行動を減らそう!②
レッスン5 子どもの協力を増やそう!①
レッスン6 子どもの協力を増やそう!②
レッスン7 行動チャートを作ろう!
レッスン8 制限を設けよう
レッスン9 園・学校と連携しよう
レッスン10 まとめ