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「未熟型うつ」ってどんな「うつ」? 職場の「未熟型うつ」その1

「未熟型うつ」は「適応障害」の「うつ状態」の中の一部です。
「適応障害」の「うつ状態」とは、環境に対して適応困難となることで「うつ状態」になるものでした。
その現実の環境に適応できない理由が、本人の未成熟さにありながら、その自らの未熟さを認めることができないので他罰的となります。そのちぐはぐさが特徴的な言動を生みます。

職場の困ったちゃん(典型像)
まず、適応障害からうつ状態になります。
自覚的には虐げられた被害者なので、客観的には大した症状はないようでも、自ら進んで心療内科などを受診し、「休職が必要である」といった診断書をもらってきて休職します。「何とか休まないで頑張る」といった様子はありません。
休職中にSNSに遊びに出かけて「イエーイ!」などと楽しむ様子を上げて、会社の同僚から首を傾げられます。
しばらく休んで英気を養うと主治医に依頼して「復職可能。配置転換が必要である」といった診断書を手に入れて復職しようとしてきます。
「こんなに大変なのはオレの本当にやりたいことをやらせない会社が悪い!」という思いがあり、それを言葉に出すことすらあります。
復職しても「オレは『うつ』だから」と負担の軽減を要求し、サボっているようです。当然、上司や同僚からの反感を買って職場の士気を損ないます。
といったところが典型的な「未熟型うつ」の職場の困ったちゃんです

自身のなさ、自己承認欲求の強さ
「オレの本当にやりたいことをやらせない会社が悪い!」という言葉には「オレは何でもできるはず!」という幼児的な自己万能感がありますが、これは自信のなさの裏返しでもあります。
SNSにリア充な様子を上げるのは自己承認欲求の顕れです。これも他者からの「イイネ!」という承認を得なくては自分のあるがままに耐えられない、という自信のなさを埋めるための行動です。

仮病ではない
誤解されやすいですが、「未熟型うつ」は仮病ではありません。
本人が感じているうつ症状とその苦痛は確かに存在する、ということです。
これをごっちゃにすると余計にこじれた事態になります。

何から始めたら
実際に部下にいたら厄介ですね。
ではどのようにしたら良くなっていく可能性があるのか、といったことは簡単にはかけないので、また別項にまとめていきます。
でも、これは「未熟型うつ」だな、と認識することがスタート地点。そこが一番肝心です。