前回、周産期うつへの対応策について、
さまざまな状態の集合体である周産期うつは、
そもそもの疾患の定義もないわけだから、
決定的な、インスタントな解決手段はない。
みんなでああでもないこうでもないと思いを巡らせ、
深刻な危機だけは手を貸して、
母親本人の成長を見守っていくしかない。
そう書きました。
続きを読む ▼ “精神科産業医の視点で見てみると 周産期メンタルヘルスを齧ってみた。その2”前回、周産期うつへの対応策について、
さまざまな状態の集合体である周産期うつは、
そもそもの疾患の定義もないわけだから、
決定的な、インスタントな解決手段はない。
みんなでああでもないこうでもないと思いを巡らせ、
深刻な危機だけは手を貸して、
母親本人の成長を見守っていくしかない。
そう書きました。
続きを読む ▼ “精神科産業医の視点で見てみると 周産期メンタルヘルスを齧ってみた。その2”ちょっとご縁あって周産期メンタルヘルスについてかじってみた。
かつて総合病院でリエゾン精神科医をやっていたので、その時に触れて以来。
その時にはあまり意識していなかったけど、
あらためて、産業メンタルヘルスとの共通点というか、
今のメンタルヘルスのフロンティア領域として重なっている点について考えさせられたので、そんな話。
これまで統合失調症を持つ従業員の架空事例をもとに、復職に向けて確認すべきこととして、
1、<休職に入る前の行動についてどう振り返れているか>
2、<休職を繰り返さないためにどう行動するのか>
の二つのポイントについて挙げてきました。
統合失調症の再発は、服薬し忘れが約8割で、
それと並行して生活リズムが乱れてしまったり、
睡眠時間を十分に取らなかったり、
酒を飲んでみたり、
やはり自分の状態に油断をして、無茶をしてしまうことが再発のきっかけになります。
1、<休職に入る前の行動についてどう振り返れているか>
2、<休職を繰り返さないためにどう行動するのか>
について、今回の架空事例に沿って具体的に考えていきます。
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Aさんは統合失調症の診断を受けながらも、職場の配慮のもと安定して勤務していた30代の事務職の女性です。新年度の人事異動により業務内容と周囲のメンバーが変わりましたが、Aさんは新しい環境にも意欲的に取り組んでいました。
統合失調症者の回復の確認、
そして再発予防のために特に大切なポイントは、
1、<休職に入る前の行動についてどう振り返れているか>
そして振り返りができたら、
2、<休職を繰り返さないためにどう行動するのか>
が大切であると書きました。
続きを読む ▼ “大切なのは腫れもの扱いの防止! 統合失調症で休職した社員を復職させるには、その2”