メンタルヘルス対策が「やりにくい」と感じる背景
経営者の方から「メンタルヘルスの対策が難しい」という声をよく聞きます。
「社員の不調は見逃したくないけれど、何が病気で何がそうでないのかわからない」と悩まれる方も少なくありません。
その背景には、日本全体の“メンタルの不調”の捉え方が変わってきたという大きな社会的変化があります。
続きを読む ▼ “なんでこんなに<メンタルの問題>が多いのか”経営者の方から「メンタルヘルスの対策が難しい」という声をよく聞きます。
「社員の不調は見逃したくないけれど、何が病気で何がそうでないのかわからない」と悩まれる方も少なくありません。
その背景には、日本全体の“メンタルの不調”の捉え方が変わってきたという大きな社会的変化があります。
続きを読む ▼ “なんでこんなに<メンタルの問題>が多いのか”「現在、職場を取り巻くメンタルヘルス対策環境についてどう考えるか?」
というお題をいただいた。
職場のメンタルヘルス対策の現場の状況について振り返ってみると、
「これは、だいぶ混乱してるなあ」とあらためて思う。
でも、なぜなのか。
なんでこんなにみんな混乱してしまうのか。
あらためて理由を整理してみたら、分かってきた。
前回、周産期うつへの対応策について、
さまざまな状態の集合体である周産期うつは、
そもそもの疾患の定義もないわけだから、
決定的な、インスタントな解決手段はない。
みんなでああでもないこうでもないと思いを巡らせ、
深刻な危機だけは手を貸して、
母親本人の成長を見守っていくしかない。
そう書きました。
続きを読む ▼ “精神科産業医の視点で見てみると 周産期メンタルヘルスを齧ってみた。その2”ちょっとご縁あって周産期メンタルヘルスについてかじってみた。
かつて総合病院でリエゾン精神科医をやっていたので、その時に触れて以来。
その時にはあまり意識していなかったけど、
あらためて、産業メンタルヘルスとの共通点というか、
今のメンタルヘルスのフロンティア領域として重なっている点について考えさせられたので、そんな話。
これまで統合失調症を持つ従業員の架空事例をもとに、復職に向けて確認すべきこととして、
1、<休職に入る前の行動についてどう振り返れているか>
2、<休職を繰り返さないためにどう行動するのか>
の二つのポイントについて挙げてきました。
統合失調症の再発は、服薬し忘れが約8割で、
それと並行して生活リズムが乱れてしまったり、
睡眠時間を十分に取らなかったり、
酒を飲んでみたり、
やはり自分の状態に油断をして、無茶をしてしまうことが再発のきっかけになります。