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社労士・弁護士が直面するメンタルヘルス対応の課題と、予防労務のススメ

この記事では、企業が抱える労務問題、特にメンタルヘルス対応における「社労士・弁護士」の役割と限界を解説します。予防労務の視点がなぜ必要かを、精神科産業医の視点から考察しています。


■ 社労士・弁護士が抱える“地方特有の課題”とは?

地方の中小企業では、社労士や弁護士との連携において以下のような問題が目立ちます:

  • 定型業務(給与計算・就業規則作成)中心で、非定型なメンタルヘルス対応が手薄
  • 経営者と士業の間に問題意識のズレがある
  • 「火事が起きてから対処する」後手対応が常態化

これは労務の専門家として予防的な関与ができていないことの表れです。


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産業メンタルヘルス講演会に参加してきた話

去る2025年3月2日
東京国際フォーラムで行われた、
日本精神科産業医協会主催の産業メンタルヘルス講習会に参加してきました。

この日は、時期としては温かい20度を超えるような春の日で、
折しも東京駅と東京国際フォーラムの界隈は東京マラソンの参加者でにぎわっていました。
カラフルでおしゃれな東京マラソンのガウンタオル?を羽織ったランナーたちがそこかしこにいて、幸せオーラにあふれていました。
ランナーって、エンドルフィンが出捲ってて、なんか見ているだけでも幸せな感じになりますね。
東京国際フォーラムの辺りは外国籍のランナーのクロークになっていたのか、見るからに異国の方ばかりで、幸せオーラもいっそうだったかも。

閑話休題

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産業医は何してるの? メンタル不調で休職した「問題社員」が、復職したいと言ってきたんです。 その7

そもそも、そんなことってあるかね?


「問題社員」とされていた人が、メンタル不調で休職となって、復職したいと申し出てきた。

「そんな、面倒な人が面倒な状況になるなんてそんな偶然、ないでしょ」
と感じるかもしれませんが、
産業場面でメンタルヘルスに関わっていると、
まったく珍しくない事態のように思います

なぜって、
「困っった人」は「困っている人」だから。
周囲に迷惑がかかるような状況になっている社員さんは、どこかしらバランスを崩して、生きにくくなってしまっている人だからでしょう。

むしろ、働きぶりに全く問題がなかったのに休職になる、なんてことの方が怖いですよね

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順調に”病状は”再発しなければ。メンタル不調で休職した「問題社員」の復職  その6

本当に順調にいったなら


「問題」が業務の成果の不足であった場合でも、
問題行動であった場合でも、
順調に予定の期間を勤怠の乱れもなく過ごし、
少しずつではあっても業務能力を向上させて行けるなら、
または問題行動が出てこないのであれば、
本当に「『問題』=病状だった」ということでしょう。
めでたしめでたし。

でも、そうとばかりは限りませんね。

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