「アルコール性うつ」について書いてみます。アルコール依存ではないのでお間違えなく。
あまり人口に膾炙した表現ではありませんが、飲酒によって「うつ」になっている患者さんは少なくないです。お酒の主成分はご存知の通りアルコールですね。
|アルコールの直接作用|
アルコールは脳の前頭葉の活動を低下させる薬物です。これによる浮遊感や脱抑制感、さらには酩酊感といった感覚を楽しむのだと思います。
飲酒下では解放感だけでなく、喜怒哀楽の感情の統制が困難となります。笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸、といった言葉に表されるように。