メンタル系産業医が職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。その3です
復職に向かうために必要な「繰り返さないための行動」はどうやって考えるのか、という話。
本人からその工夫がスムーズに出てくれば、もう満点。
でも出てこないことの方が多い。
じゃあどうするか。
メンタル系産業医が職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。その3です
復職に向かうために必要な「繰り返さないための行動」はどうやって考えるのか、という話。
本人からその工夫がスムーズに出てくれば、もう満点。
でも出てこないことの方が多い。
じゃあどうするか。
メンタル系産業医は職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。
その2です
働きながらの負担軽減であるか、休職であるか、また期間も人それぞれだが、しばらく休むと回復してくる。
では、仕事に戻れるほど回復した状態かどうかはどのように判断するのだろう?
「未熟型うつ」ではない職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのだろうか
もちろん人によってちがう、というのが絶対的な真実。
けれど、メンタル系産業医が出会う職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、少し考えてみる。
職場の「適応障害」は働きすぎであったりパワハラに遭ってなったり、困難な業務に当たって苦労してなったりする。
「適応障害」になる人は、そのきっかけに対して、「あの出来事がイケないんだ!」と最初から他責、他罰に捉えられていることは少ない。
自分のメンタル不調や失敗などマイナスの出来事に出会った時の反応の仕方、本人の捉え方には、自責的な反応と他責的な反応、さらに他罰的な反応とがある。
自責的とは、「こんなことで不調になるなんて自分の力が足りないからだ」と自分を責める捉え方。
他責的とは、「自分の力が足りなかったかもしれないが、どうにもできなかった」と客観的にみようとする捉え方。
他罰的とは、「あのせいで私はこうなった!」とそのきっかけとなる出来事や人物を恨みに思う捉え方。
ですよねー 苦笑
「未熟型うつ」の若者には、
「自らの業績への貢献が少ないにもかかわらず周囲を責めるような言動」や、
「会社にはうつ状態だとふるまっているにも関わらず、SNSで承認欲求を求めるひけらかしを行う」などの矛盾した行動が出てきてしまいます。
同僚としてこれらに不公平感を感じることは、生物学的に自明なことです。
サルですら仲間の方が明らかに大きな餌をもらっていると怒りを表明する、という実験結果もあります。