精神科医としての診察や産業医として面接をする際に、要注意な言葉がいくつかあります。
特に、一般用語でありながら精神医療用語でもある言葉は注意が必要です。
「うつ」「不眠」「パニック」「フラッシュバック」「不安」「原因」「発達障害」など
相談者の言葉がどういった状態や状況を意味しているのか、きちんと時間をかけて確認していくことが、言葉を使って治療をしていく仕事の基本だと思います。
今回はそんな要注意な言葉のうちの一つ「パニック」について、です
「『うつ』の人は励ましてはいけない」のか
「『うつ』の人は励ましてはいけない」という伝説があります。
「なんて声をかけたらいいんでしょうか?」「言っちゃいけない言葉がありますか?」
などとご家族や関係者から聞かれることもあります。
そんな時にどう答えるのか、を今回は考えてみます。
言ってはいけない言葉はあります
「死んでしまえ」とか、「役立たず!」とか。
でも、そもそもそんなことは当たり前であって。
「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その3
前回は診断の話をしておきながら、「職場の発達障害」では確定診断はできないよ、診断はできない場合がそもそも多いよ、という話でした。
なんてひどい。
じゃあ、どうすんのさ、というのが今回のお話です。
「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その2
|自分の気づき|
前回は「発達障害に必要なのは工夫である」「工夫するためにまず必要なのは自分の特性に気づくこと」と書きました。
では、どうやったらその人が自分には発達障害の特性があるのだ、と気づいてもらえるのでしょう?
精神科に行けば、ぱっと検査をしてもらえて、そして精神科医から<あなたは発達障害です>と言ってもらえて、それで本人が「そうだったのかぁ!!」となってメデタシメデタシ!。。。
なんてことはありません。
「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その1
世のトピックである「発達障害」、とりわけ「職場の発達障害」について、
私が精神科産業医として、発達障害を疑われる従業員に関わるときの基本姿勢について書いてみます。
|職場の発達障害に出会う時|
職場の発達障害、ということは、対象者は間違いなく成人です。
ほぼすべての方が、これまで発達障害と診断されてこなかった人です。
そして職場の発達障害、なのでほとんどの方が他の人と同じように仕事ができない、といったことをきっかけに産業医は出会います。
自分から困って支援を求めて産業医の下にくる方もいますが、間違いなくその上司も対応に困っています。
私が出会うのは、本人は困り感はさほどなく、上司だけがひどく困っている、という状況である場合も多いです。