気分障害のカテゴリのなかに「躁うつ病」というものがあります。
名前の通り、「うつ病」と似ていることも多いのですが、対応の方針ががらりと変わるので、見分けはとても大切です。
ところが、うつ状態から始まった場合には、症状だけでは区別がつかないことがあります。
困ったもんだ。
職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、その4 どうなったら「回復した」ことになるの?
メンタル系産業医が職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。その4です
最終回である今回は、「適応障害」からの回復のゴールについて。
「客観性をもった不調の時期の振り返り」と「繰り返さないための行動の準備」ができて、そこからはメンタル不調からの回復に共通の過程。
まず本人の側の余裕が回復して、少しずつ仕事に合わせられるように、適応できるようになっていく。
回復はしていくわけだけれど、何もなかったことになるわけではない。
では、「回復した」というのはどんな状態だろう?
言い換えれば、メンタル系産業医はどの境地を目指しているの?という話
職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、その3 繰り返さないための工夫って?
メンタル系産業医が職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。その3です
復職に向かうために必要な「繰り返さないための行動」はどうやって考えるのか、という話。
本人からその工夫がスムーズに出てくれば、もう満点。
でも出てこないことの方が多い。
じゃあどうするか。
職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、その2 復職に向けての準備
メンタル系産業医は職場の「適応障害」の回復にどう付き合っていくのか。
その2です
働きながらの負担軽減であるか、休職であるか、また期間も人それぞれだが、しばらく休むと回復してくる。
では、仕事に戻れるほど回復した状態かどうかはどのように判断するのだろう?
職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、その1 休職、休息、負担軽減まで
「未熟型うつ」ではない職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのだろうか
もちろん人によってちがう、というのが絶対的な真実。
けれど、メンタル系産業医が出会う職場の「適応障害」はどのようにして良くなるのか、少し考えてみる。
職場の「適応障害」は働きすぎであったりパワハラに遭ってなったり、困難な業務に当たって苦労してなったりする。
「適応障害」になる人は、そのきっかけに対して、「あの出来事がイケないんだ!」と最初から他責、他罰に捉えられていることは少ない。