「アルコール性うつ」って軽く見られてるんじゃないの?むしろ無視されてるんじゃないの?という話
「アルコール性うつ」の存在については、そういうアレルギーがあるよ、という水準の話で、まともに考えれば当たり前の話です。
でもさっぱり注意を払われていません。なんなんでしょうね
「アルコール性うつ」って軽く見られてるんじゃないの?むしろ無視されてるんじゃないの?という話
「アルコール性うつ」の存在については、そういうアレルギーがあるよ、という水準の話で、まともに考えれば当たり前の話です。
でもさっぱり注意を払われていません。なんなんでしょうね
「アルコール性うつ」というものがある、として、それをどのように説明しているのか、についてかいてみます。
|初診場面で|
話を簡単にするために、精神科外来での診察(初診)場面での話にさせてください。
「うつ」の患者さんが自分から希望して受診してきました。
軽度から中等度の「うつ状態」です。採血検査をしても、肝機能に問題はありません。
寝付けないから毎日飲酒している、「うつ」になってから飲酒量は増えている、と言います。
不眠もあるので、睡眠を改善させるためにお薬は処方しようと思います。
患者さんの状態を改善させるために、アルコールの害について説明してみます。
「アルコール性うつ」について書いてみます。アルコール依存ではないのでお間違えなく。
あまり人口に膾炙した表現ではありませんが、飲酒によって「うつ」になっている患者さんは少なくないです。お酒の主成分はご存知の通りアルコールですね。
|アルコールの直接作用|
アルコールは脳の前頭葉の活動を低下させる薬物です。これによる浮遊感や脱抑制感、さらには酩酊感といった感覚を楽しむのだと思います。
飲酒下では解放感だけでなく、喜怒哀楽の感情の統制が困難となります。笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸、といった言葉に表されるように。
「うつ病」の精神療法について書いてみます。
できるだけ医学的なことではなくて、ただのメンタル系産業医が臨床的に考えていること、の視点で書きます。
「うつ病」の治療法として、カウンセリングや精神療法、国も診療報酬で認めている「認知行動療法」はどうなの?という疑問があろうかと思います。
まず用語定義。ここでは、「精神科医が行う言語的な治療介入」として「精神療法」として書きます。
(精神療法とかカウンセリングとかの詳細については、また別稿にします)
軽症うつ病の治療法について、統計的に意味のある対処と私が診療した時にどうするのか書きます。
「職場のー」からは少し離れますが、
できるだけ医学的なことではなくて、ただのメンタル系産業医が臨床的に考えていること、の視点で書きます。
|軽症うつ病への”治療”|
軽症うつ病には、統計的には抗うつ薬は有効ではない、と書きました。
では何が統計的に有効なのか、というと、