自分のメンタル不調や失敗などマイナスの出来事に出会った時の反応の仕方、本人の捉え方には、自責的な反応と他責的な反応、さらに他罰的な反応とがある。
自責的とは、「こんなことで不調になるなんて自分の力が足りないからだ」と自分を責める捉え方。
他責的とは、「自分の力が足りなかったかもしれないが、どうにもできなかった」と客観的にみようとする捉え方。
他罰的とは、「あのせいで私はこうなった!」とそのきっかけとなる出来事や人物を恨みに思う捉え方。
「未熟型うつ」ってどうしても腹立っちゃうんだけど!? 職場の「未熟型うつ」その3
ですよねー 苦笑
「未熟型うつ」の若者には、
「自らの業績への貢献が少ないにもかかわらず周囲を責めるような言動」や、
「会社にはうつ状態だとふるまっているにも関わらず、SNSで承認欲求を求めるひけらかしを行う」などの矛盾した行動が出てきてしまいます。
同僚としてこれらに不公平感を感じることは、生物学的に自明なことです。
サルですら仲間の方が明らかに大きな餌をもらっていると怒りを表明する、という実験結果もあります。
「未熟型うつ」ってダメなやつってことでOK? 職場の「未熟型うつ」その2
ちがいます
彼/彼女は、今は自分に環境に適応していく力がないことを認められずに「うつ」となっています。
他罰の言葉や自分に都合の良い休職時間の使い方など利己的な姿勢が目につきます。
しかしそれは彼/彼女の未熟性から生じているものです。
子どもが駄々をこねているようなもの、という例えが近いでしょうか
「未熟型うつ」ってどんな「うつ」? 職場の「未熟型うつ」その1
「未熟型うつ」は「適応障害」の「うつ状態」の中の一部です。
「適応障害」の「うつ状態」とは、環境に対して適応困難となることで「うつ状態」になるものでした。
その現実の環境に適応できない理由が、本人の未成熟さにありながら、その自らの未熟さを認めることができないので他罰的となります。そのちぐはぐさが特徴的な言動を生みます。
「うつ」についてのまとめ
「うつ(一般用語)」イコール「うつ状態(精神医療用語)」
「うつ状態」はさまざまな病気や状況によって起きる、気分が落ち込んだ状態のこと。そこからもう一歩掘り下げないと対応にはたどりつかない。
「働く人のメンタルヘルス」でであう「うつ」は、「うつ病」と「適応障害」と「未熟型うつ」の「うつ状態」
それぞれに対応は違ってくる