おおた産業メンタルラボ

ブログ・お知らせ

要注意なメンタル用語 「トラウマ」編

一般用語になってしまった要注意な精神医学用語の一つに「トラウマ」があります。
「その時の言葉にすごく傷ついて“トラウマ”になってー」などと面接場面で出てきます。
メンタル相談したくなる人が使いがちな言葉かもしれません。
今回はその「トラウマ」って何でしょう?というお話です。
 
 
|精神医学用語としての「トラウマ」|
トラウマとは英語のTraumaのカタカナ表記です。
精神科医療やメンタル業界でトラウマと言えば、すなわちPTSDのTの事。
PTSDとはPost Traumatic Stress Disorderの略。日本語では心的外傷後ストレス障害と直訳されます。
PTSDとは災害体験や暴力体験など、生死に関わるような凄まじい体験をした後に発生してくる場合がある精神疾患です。
 
 

続きを読む ▼ “要注意なメンタル用語 「トラウマ」編”

要注意な言葉 「パニック」編

精神科医としての診察や産業医として面接をする際に、要注意な言葉がいくつかあります。
特に、一般用語でありながら精神医療用語でもある言葉は注意が必要です。
「うつ」「不眠」「パニック」「フラッシュバック」「不安」「原因」「発達障害」など
相談者の言葉がどういった状態や状況を意味しているのか、きちんと時間をかけて確認していくことが、言葉を使って治療をしていく仕事の基本だと思います。
今回はそんな要注意な言葉のうちの一つ「パニック」について、です

続きを読む ▼ “要注意な言葉 「パニック」編”

「『うつ』の人は励ましてはいけない」のか

「『うつ』の人は励ましてはいけない」という伝説があります。
「なんて声をかけたらいいんでしょうか?」「言っちゃいけない言葉がありますか?」
などとご家族や関係者から聞かれることもあります。
そんな時にどう答えるのか、を今回は考えてみます。
 
言ってはいけない言葉はあります
「死んでしまえ」とか、「役立たず!」とか。
でも、そもそもそんなことは当たり前であって。
 

続きを読む ▼ “「『うつ』の人は励ましてはいけない」のか”

「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その3

前回は診断の話をしておきながら、「職場の発達障害」では確定診断はできないよ、診断はできない場合がそもそも多いよ、という話でした。
なんてひどい。
じゃあ、どうすんのさ、というのが今回のお話です。

続きを読む ▼ “「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その3”

「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その2

|自分の気づき|
前回は「発達障害に必要なのは工夫である」「工夫するためにまず必要なのは自分の特性に気づくこと」と書きました。
では、どうやったらその人が自分には発達障害の特性があるのだ、と気づいてもらえるのでしょう?
精神科に行けば、ぱっと検査をしてもらえて、そして精神科医から<あなたは発達障害です>と言ってもらえて、それで本人が「そうだったのかぁ!!」となってメデタシメデタシ!。。。
なんてことはありません。
 

続きを読む ▼ “「職場の発達障害」 「発達障害」の特性をもつ大人にどう対応するのか その2”