おおた産業メンタルラボ

ブログ・お知らせ

精神医学用語のようでいて曖昧な言葉「ノイローゼ」

多くの人が見聞きしたことはあるし、なんとなく使ったこともあるかもしれない言葉、「ノイローゼ」。

産業医面接や精神科の初診場面などでも患者さんまたはご家族から「それが原因でノイローゼになっちゃってー」などとしばしば出てくる言葉です。
でもこれって結構あいまいで、便利な言葉で、でもどんな事を言っているんでしょう?
今回はその「ノイローゼ」について書いてみます。
 

「ノイローゼ」、その元は、と言えばドイツ語“Neurose”なのでしょう。
英語だと“Neuroses”、直訳すれば「神経症」になりましょう。

「神経症」自体が最近の操作的診断基準だと消されてしまった言葉で、またこちらは別に解読してみるのが必要ですが、今回は「ノイローゼ」。
日本語になった「ノイローゼ」は必ずしも「=神経症」として使われているわけでもなさそうです。

続きを読む ▼ “精神医学用語のようでいて曖昧な言葉「ノイローゼ」”

推しの本:「とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか? 」2021年 下園壮太著

読書療法、読書セラピー、ビブリオセラピーというものがあります。
イギリスでは政府公認なのだそうです。
説明するには「心を整え、力をくれる新しい読書法」なのだと言いますが、
出てくるのは、かの有名な「夜と霧」であったり、ちょっと格調高いのですよねー
 
私は<本はとにかく面白いが一番。面白くなければ読書じゃない>という感じ。
だって読んでられないですもの。
今回はそんな私が推す、お勧めの本の紹介なぞを。
 
「とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか? 」2021/9/21 下園壮太著
www.amazon.co.jp/dp/4763139266

 
著者は心理カウンセラー「下園壮太(しもぞの・そうた)」さん
「元・陸上自衛隊衛生学校心理教官。陸上自衛隊初の心理幹部」(Amazon著者プロフィールより抜粋)
「うつ」にまつわる本を多く書いていて、私もいくつか読ませていただいています。
ピンとくる本もそうでない本もあったのですが、
この本は良いと思うです。

続きを読む ▼ “推しの本:「とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか? 」2021年 下園壮太著”

キャリアアンカーについて その2 私がやってみたら

前回は不惑にもなって自分の進む道に迷い、道しるべとなる(かもしれない)キャリアアンカーと出会った事、キャリアアンカーについて紹介しました。
今回は自分でやってみたら、どんなことを感じたのか、です。

キャリアアンカーについて、詳しく知りたい方は以下のPageなどを参照ください
「誰もが持っている!8種類のキャリアアンカーの意味と診断方法を解説」
https://media.unipos.me/career_anchors


私もキャリアアンカーの判定を受けてみました。
「キャリア・アンカー 無料診断ツール」 
https://career-anchors.rere.page/

40項目の質問に直感的に回答していきます。
あまり考えずに感じるままに返答するのが良いようです。
Don‘t think ! Feel !!
ってことですね。

続きを読む ▼ “キャリアアンカーについて その2 私がやってみたら”

キャリアアンカーについて その1 または自分の魂がどこに縛られているのかを知ること

宇宙世紀の言葉に「地球の重力に魂を縛られた者たち」という言葉がありまして。
かつては「ニュータイプになれない愚かなオールドタイプの人たちの事だなあ」と他人事に思っていたわけです。
でも、40をまわって中年になってみますと、いろいろなところにしがらみができ、自由気ままに振る舞うことはできなくなります。
「しがらみ」って「柵」って書くのですね。
そうか、私たちを囲っている柵なんですね。今日初めて知りました。
 
それはさておき、
私たちは仕事選びや就職先選び、転職を考えるときに、
自分のキャリアは何を目指していけばいいんだろう、と悩みます。
これからの働き方を考えるときにも悩みます。
ええ、悩んでます。
「不惑」で「四十にして惑わず」とは言いますが、あれも「そうありたいものだなぁ」ってないものねだりの言葉だそうですからね。

続きを読む ▼ “キャリアアンカーについて その1 または自分の魂がどこに縛られているのかを知ること”

「精神科医だから、イライラしたりしないでしょう?」と言われまして。 人が何考えているのかわからないことについて

精神科医だとイライラしたりしないでしょう?と言われました。
そりゃあ精神科医を美化しすぎでしょう、とは思う。

その方は「いらいらした時の対処方法が知りたい、イライラしないで済むにはどうしたらいいか」と。
<どんなときに?>と訊いたら、「車の運転中に他のドライバーに対していらいらする」と。

運転中は、ドライバーの攻撃性が出やすい状況です。
お互いの表情が見えず、でも相互の運転操作が周囲に脅威を与えやすいため、煽り運転であったり、ヒヤリとしたり、イライラしたりの状況が生まれます。

イライラさせられる一つのパターンは、やたらに急いでいるのか、煽ってきたり、急な追い越し、車線変更などをする車。
いったい何を考えてそんな振る舞いができるのか。
ホントに不思議になりますよね。

続きを読む ▼ “「精神科医だから、イライラしたりしないでしょう?」と言われまして。 人が何考えているのかわからないことについて”