おおた産業メンタルラボ

ブログ・お知らせ

メンタル不調で休職した「問題社員」が、復職したいと言ってきたんです。 その0 実はチャンス到来!なはなし 

「『困った人』は『困っている人』」

いきなりですが、
「『困った人』は『困っている人』」
これは精神医療ではまず初めに刷り込まれる考え方。
なぜって、精神科に受診する患者さんは、自分で困って受診してくる人より、周りの人が困って受診させられてくる人の方が多いから。
(まあそうでなくなってきているという意見もございましょうが)

精神医療受診のきっかけになる、周りの人が困る問題行動は、
「起こす」のではなく、「どうしようもなく起こしてしまうもの」。
だからそれを治療することで、
本当は本人が困っていたことを改善することになる。
それが精神科治療の基本中の基本。

続きを読む ▼ “メンタル不調で休職した「問題社員」が、復職したいと言ってきたんです。 その0 実はチャンス到来!なはなし ”

メンタル不調で休職した「問題社員」が、復職したいと言ってきたんです。 その1 準備

産業医として対応を期待される状況のひとつは、
メンタル不調による休職からの復職時の対応です。
 いくつか悩ましい状況はありますが、
中でも典型的なのが、「休職者が問題社員であった時」です。
今回はこの課題について書いてみます。
 
 

心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

続きを読む ▼ “メンタル不調で休職した「問題社員」が、復職したいと言ってきたんです。 その1 準備”

メンタルヘルスマネジメント検定I種を取得する

難関:「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種」
を攻略したので、
その体験をたらたら書いてみます。

なんでも合格率は10-20%らしい。
試験形式は選択問題+筆記問題
選択問題100点、筆記問題50点
得点の合計が105点以上+筆記問題25点以上で合格。
つまり選択80点以上、筆記25点以上ですねー

でもまあ、私エキスパートですしー、逃げるわけにもいきますまい。

続きを読む ▼ “メンタルヘルスマネジメント検定I種を取得する”

「うちの子は字が書けない」ほか 発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)の本

発達障害のうち、ASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)についてはあれこれと書籍化されるなど広まってきたけれど、
しかしLD(学習障害)、SLD(限局性学習障害) についてはあまり話題にあがらない。

他の障害と合併しているために影に隠れてしまうためか、
「やる気がない」「勉強ができない」と片付けられてしまうためなのか。
おそらくそのどちらともなのでしょう。

前回は学習障害LDについて、
限局性学習障害SLD、学習困難児、LearningDisabilityなど言葉の整理をしました

大事なのはそれに対してどうするかです。
そうなんです。そうなんですが、、、

続きを読む ▼ “「うちの子は字が書けない」ほか 発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)の本”

学習障害について

学習障害という言葉からは、つい「勉強ができないことだろうか?」と思ってしまいますが、医学的には勉強が出来ない事ではありません。

医学的には、読む書く話す計算するなど特定能力について困難がある障害のことです
医学的診断としては「限局性学習障害 Specific Learning Disorder:SLD」が正確な診断名となります。

いわゆる「発達障害」の中の一つです。

続きを読む ▼ “学習障害について”