「気分の浮き沈みなんて誰にでもある」
そう思って見過ごされてしまいがちなのが、躁うつ病(双極性障害)です。
でも、実際には――
本人も、周囲も、そして会社も巻き込んで、
日常生活や仕事に支障をきたすレベルの「波」になることがあります。
精神科産業医として現場に関わってきた経験から言えば、
この疾患の理解はメンタルヘルス対策の“土台”とも言えるでしょう。
今回は躁うつ病について解説+語ってみます。
単なる気分の変動ではない
躁うつ病は、以下の「気分の極端な変化」を特徴とする精神疾患です。
- 躁状態:ハイテンション、アイデアが止まらない、過剰な自信、睡眠が減る、そして時に突拍子もない行動
- うつ状態:気分の落ち込み、やる気が出ない、集中できない、遅刻や欠勤が増える
ポイントは、「生活や仕事に支障が出るほどの変動」であること。
ただの元気・不調の範囲を超えて、明確に「病的なレベル」にあるということですね。
診断には精神科医による問診や経過観察が必須です。
産業医としては、職場環境がどのように病状に影響しているかを見極め、適切な対応につなげる役割を担います。
