おおた産業メンタルラボ

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統合失調症 その2 職場で。

その1はほとんど一般的な話で終わってしまったので、
ここからはできるだけ具体的な話、職場での話をしてみましょう。

精神科医でも初期にはうつ病と区別がつかない

特に十分に問診の時間を取らず
患者「気持ちが沈むんです」
医者<ああ、うつ病ですねー>
医者<セロトニンが云々で、脳内ホルモンが赫々なので抗うつ薬出しときますねー>
とかやっている薬屋の手下にはまったく期待できない

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統合失調症の話をしてみる その1

「統合失調症って精神病でしょ?関係ないや」
病名だけ聞いてそんな風に感じる方は少なくないと思います。
でもね、
実は「うつ」をきたす病気のひとつで、
人口の1%が発病する病気なんです。

そして、
典型的な精神病の代表ですから、
どうしてもその急性期の了解しがたい奇妙な様子からマイナスのイメージを持って、
怖いもの、考えたくもないものと捉えてしまう。
自分や家族が発病したことに対して懐疑的となってしまう。
またどう対応したらよいか悩んでしまう。

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「動機づけ面接」について学び直してみる。

最近、動機付け面接についてまた勉強し直してみている。

僕が最初に動機づけ面接について学んだのは、日本に動機付け面接が入ってきた最初の頃、2007年ぐらいの時。
その頃にミラーの本を読んで、
<あ、これはソリューションフォーカストアプローチで俺はいいわ>
と思ってその段階で止まっていた。
でもなんだか最近ちょっと周りで動機づけ面接が良い、という人がいて、
気になって少し調べなおしてみた。

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あらためて「安全配慮義務ってなんだ?」と考えたときに。お勧めの本:「安全配慮義務の実務と対応」

産業医はなんのために必要なのか?
「予防医療のため?」 どうも私にはピンときません。
「健康経営のため?」 これも政策というか、行政に誘導されている感じがして、しっくりきません。
「法律で義務付けられているから」 まあそうなんだけれど、もう少し具体的にならないと、医者である産業医が必要な理由がわからない。


「企業が安全配慮義務を果たすことに、医学的知識を知識を生かして協力するため!」
ということになりましょう。

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メンタルヘルス顧問:休職を拒否する「うつ」スタッフへの対応

メンタルヘルス顧問的な対応した時のことを書いてみます。
産業保健職から、メンタルヘルス不調の社員への対応方針について相談されました。

事例:

少し前から「うつ病」と診断され、短期間の有給休暇をとり、抗うつ剤の内服治療で「回復した」と通常勤務に戻った。

心配する上司と産業保健職とでは、<”食欲低下””睡眠障害””希死念慮”といった明確なうつ症状が出たら休職にしましょう>と相談していた。

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